educationsalonの日記

Education Salon

教育についての記事。教育現場のあまり知られていない情報をあげています。

学校教育

高校2年生がやらなアカンのは数2Bだけじゃなくて、数1Aと2Bだよ

公立高校の数学のカリキュラムは基本的に高1:数学1A高2:数学2B高3:数学3or数学1A2Bの復習となります。定期テストもあるので、数学2Bは頑張るでしょう。しかし、高校2年生で行わなければならないのは数学2Bだけではなく、数学2Bと数学1Aになりま…

映像授業?オンライン授業?実際どうなんですか?

新型コロナウイルスの影響で学校を含め、対面による講義型の授業が行えなくなりました。ZOOMやSkypeといったビデオアプリや、YouTubeやスタディサプリといったストリーミングによる学習に強制的に移行させられました。「動画なんかやったら勉強できひんって…

今流行のSTEAM教育って一体なんなん?

最近、注目されているSTEAM教育。みなさん、STEAM教育をご存知でしょうか?Education Salon OSAKAでも導入を試みようとしているのですが、インフラ的にも海外の実例のようにはいきません。これから必要な力は「従う力」ではなく、「生み出す力」。その生み出…

学校法人って一体なんなん?

新型コロナウイルスの影響で4月以降の学校がどうなるかわかりません。もし首都封鎖、ロックダウンが決行されるのであれば、都内の学校の再開はさらに遅れるかもしれません。駿台、河合塾は学校法人ですので、文科省の要請を考慮しなければならないとすると…

アクティブラーニングってどこ行ったん?

共通テスト、記述式、英語4技能といった大きな変更点となる入試制度改革。その対策として「アクティブラーニング」という学習方法が話題となりました。「入試制度改革で偏差値教育ではなくなる。アクティブラーニングだ!」「アクティブラーニングを行なっ…

ゲームは1日1時間に科学的根拠なんてない

日本は科学的根拠がないものを正当化して押し付けるのが得意です。その典型例が三角食べです。三角食べに関しては以前の記事でも書きましたね。 日本には現行制度を根拠無く正当化する文化があります。どこかで「前例がないから」と通らなかったケースを経験…

どの塾も予備校も進研ゼミには敵わない

学習塾、予備校、スタディサプリ、通信教育、YouTubeなどなど。偏差値を伸ばすための教育サービスは様々ありますが、最強の教育サービスはなんでしょうか? それは進研ゼミです。どの塾も予備校も進研ゼミには敵いません。ゼミ最強です。 塾や予備校に行くと…

情報収集力から情報編集力へ

昭和の成長期の時代に求められていた能力は「情報収集力」でした。言われた通りにいかにいかに速く・正確に答えを出すことができるか。テストで良い点数を取ったり、かけっこで1等賞に成ることに価値があると教え込むのが小学校1年生から高校3年生までの教…

なりたい職業がYouTuberってあかんことなん?

2017年に将来なりたい職業ランキングにYouTuberが入り、問題となりました。これの何が問題なのでしょうか。今回はそれについて考えてみましょう。 なりたい職業ランキング(小学生編) (引用:https://www.jafp.or.jp/personal_finance/yume/syokugyo/) な…

春から高校生になる中3のみなさんへ

今日は大阪の公立高校の合格発表です。第一志望に合格した方も、回し合格になった方も、残念な結果になった方も様々でしょう。いずれにせよ、4月からは高校生です。コロナの影響でディズニーやUSJなど行けない場所もありますが、春休みを謳歌して下さい。今…

教育長は校長や教育委委員会の出世ではない

学校だけでなく図書館や公民館といった教育機関を管轄している教育委員会。教育委員会は、教育行政における重要事項や基本方針を決定し、それに基づいて教育長が事務を執行しています。教育長も教育委員会のメンバーは校長先生からの昇格なのでしょうか?今…

学力のフタコブラクダ化

「学力のフタコブラクダ化」この言葉をご存知でしょうか?教育実践家である藤原和博さんが唱えている、現在の学校教育の問題提起として概念です。今日はこの考え方についてのご紹介です。 「学力のフタコブラクダ化」とは、現在の子どもが勉強の「得意な子」…

受験業界における英語のヒエラルキーの高さを憂える

塾の基本コースは小学生ならば算数と国語、中学生からは数学と英語となります。英語が本格的に始まるのは中学生からで、中学生の学習塾で英語と数学に重きが置かれることは自然なことです。中学校で英語の核になるような部分は全て学びますので、中学生の英…

受験勉強なんて簡単

高校生と大学生の違いはなんでしょうか?お酒が飲める?一人暮らしができる?答えは「学び」です。高校生の学びと大学生での学びは全く異なります。 テストで良い点数を取ったり、かけっこで1等賞になることに価値があると教え込むのが高校生までの教育です…

「不登校=悪」ではない

今でも「不登校=よくないこと」だと考えられていますが、そんなことはありません。不登校は単に「学校に行っていない」「学校に行きにくい」「学校を休みがち」なだけです。それの何が問題なのでしょうか?単に学校と自分が合わなかっただけです。大学や会…

スタディサプリでは伸びない構造になっている

まず大前提としてスタディサプリは最強の学習ツールです。あれに勝るものはありません。現在ほぼ全ての学校で行われている先生1人と黒板で、30〜40人に対して行う講義形式の授業が行われているのは、学校教育が始まった明治には光と音を個別に伝える技…

日本の教育では「複数の正義」ということを学ぶ機会があまりにも少なすぎる

「今の時代大学ぐらい出てないと仕事はないぞ」「これからは英語が話せないと生きていけない」中学校で嫌というほど聞いたセリフ。英語に関しては、ぼくが中学生のときから言われています。今だに言われているそうですね。ぼくが中学校で働いていたときにも…

45歳の教頭先生は基本給45万円

多忙で、ブラック労働、定額働かせ放題と言われる学校の先生という仕事。今ですと公立・私立問わず、新型コロナウイルスの影響でカリキュラムの消化や受験、卒業式などで、さらにバタバタしているでしょう。おそらく学校で一番ひーひー言いながら働いている…

学問の基本は江戸時代からの「読み書きそろばん」

今学ぶべきなのはなんでしょうか?プログラミング?英語?数学?ぼくは数学だと考えていますが、これはあくまでぼくの考える正解であり、人によって異なるでしょう。日本の権威(先生や先輩、常識や正義)を絶対視する教育では、「複数の正義」ということを…

感度の高い人は気づいている

この国の教育だと子どもが均質化して潰される、今の日本の教育は今の時代に合っていないということに感度の高い方は気づいています。早い人はもう動いています。経済的に余裕がある方で、日本の教育から避難するために留学させるケースもよく耳にします。簡…

給食にお茶ではなくて、牛乳が出る理由

小学校でも、中学校でも、給食には牛乳です。「ご飯に牛乳は合わないよ!」といった声や、夏場の熱中症対策として家庭からお茶の持ち込みが可能になったため、給食でもお茶を飲めるようになりました。中学校では給食でもお茶が出るようになりました。ぼくが…

文科省「学校の卒業式・入学式等の開催に関する考え方について 」

令和2年2月25日に文科省から新型コロナウイルスの対応として、「学校の卒業式・入学式等の開催に関する考え方について 」が発表されました。(https://www.mext.go.jp/content/20200225-mxt_kouhou02-000004520_02.pdf) 現在、多くのベントが延期・中止…

オリジナルの解法なんていらない

今日は数学のお話となります。ぼくは授業で数学は暗記だと話しています。暗記と言うと非常に広い意味合いになるのですが、日本史のような一問一答的な暗記ではありません。解法の暗記です。「このケースではこのように解く」をその理論を理解した上で、その…

学校が行う放課後学習なんかでは能力がつかない

最近流行っている校内予備校や放課後学習会。学校の先生が補習という形で行ったり、外部から講師を呼んだり。ぼくも何回か授業を行ったことがありますが、あまり効果は期待できません。今日はそのことについてです。 生徒と学校でニーズがずれている 予備校…

「体育会系」という言葉とその意味って一体なんなん?

体育会系という言葉は「チームメイトが頑張っているから、おれも負けじと頑張る」という切磋琢磨に情熱を燃やす運動部にいそうなタイプを指す言葉でしたが、今はパワハラを肯定化する言葉のようになりました。「あそこは体育会系だから」 「あの人は体育会系…

ロクに授業ができない先生多すぎ問題

ロクな授業ができない先生は多いです。これは学校でも、塾でも、予備校でも当てはまります。100人以上が受ける授業を担当するとわかります。生徒のやる気やモチベーション、入試直前など別の力学がない限り、自分の声を100人、200人の生徒に届かせ…

コスパが最大なのは通信制高校

最近、通信制高校がアツいです。フィギュアスケートの紀平梨花選手も通信制のN高に在籍していると話題になりましたよね。 高校進学が98%となる中で、2016年度には初めて通信制高校進学者数が、定時制高校進学者数を上まりました。現在、通信制高校の学生…

「受けてみないとわからない」側に立つ

12月や1月、センター前など、受験生の中では今タイムリーな方もいるかもしれません。受験生を指導する中で、ぼくは「受けてみないとわからない」という立場に立ちたいとしています。受験生の中にはこれまでの模試の点数や偏差値、判定などで「もう無理や…

日本人は「合理的」になんてできない

インフルエンサーや成功者の自己啓発本が書店で押し出されるようになり、個人の時代、働き方改革、副業解禁と言われるようになりました。編集も入りますので、本では全てが美談に写ります。その本に恋をしたから、あなたの手にあるわけですので、書かれてい…

今本当に必要なのは「自分の頭で考える力」である

平成の30年間は失われた30年と言われています。一体、何が失われたのでしょうか?それは「正解」です。日本人が持っていた、いい高校に行き、いい大学に入り、いい企業に勤めれば幸せというキャリアデザインの正解が失われました。その背景には日本の成長が…