educationsalonの日記

Education Salon

教育についての記事。教育現場のあまり知られていない情報をあげています。

塾・予備校

予備校の衰退

2024年の共通テストの受験者数は49万1914人で,いよいよ50万人を下回りました. 少子化による受験生の減少は止まることがありません. 大学進学の約50%が推薦入試で決まる現在の大学受験では,現役合格が当たり前となり,その結果,浪人生の数が大幅に減少…

過去問の進め方について(全学年対象)

「そろそろ過去問解いてみよかー」 どの受験においても一度は耳にするこの言葉.私もこれまでに何度も言ってきました. 毎年のことですが,過去問を解いてみようと言っても,進め方がわからず,最新年度の過去問から解いたり,得意科目のみ先に全部解いたり…

猫も杓子も医学部予備校

塾を経営する上で医学部予備校とするのは非常に簡単な方法です. 子どもが減り,現役合格志向が強まっている今,浪人してまで大学に入ろうとするのは医学部か,旧帝大ぐらいです.今や「関関同立は浪人して入る大学ではない」とすらも言われています. 特に…

生徒が増えると、面倒見は薄くなる

今は「ひとりひとりに合わせた!」「個別カリキュラム!」など,「個別」指導,「個別」が売れています. 「個別なしで,」という言葉が当たり前になり,「個別」という言葉が個別指導を指すことが自然となりました. 個別指導,集団指導に関わらず,学校や…

合格を商品にしている学習塾は古い

定期テストで〇〇点アップ!〇〇大学合格者〇〇名達成! などを出口にしている学習塾や予備校は古いです. 点数や合格者数といった簡単な数字で学習塾や予備校を測る方は多いですが,子どもが減って先細りしていく今の社会では,その競争は過酷なデスロード…

模試は受けてからの方が大切!!

今年度は新型コロナウイルスの影響で、延期や自宅受験ばかりになっていた模試が少しずつ行われ始めました。今年からはセンター試験ではなく、共通テストになるので、問題の出題形式が変わっていましたね。河合塾も全統共通テスト模試と名称が変わりました。…

共通テスト対策はどこの予備校も完敗する

共通テスト対策問題集が市場を賑わすようになってきましたが、過去問と呼ばれる教材がない中で、それをやっても万全になんてなりません。そもそも万全なんて一生きません。 「共通テスト対策は〇〇(学習塾名)でバッチリ!」なんて謡っている学習塾は多くあ…

映像授業?オンライン授業?実際どうなんですか?

新型コロナウイルスの影響で学校を含め、対面による講義型の授業が行えなくなりました。ZOOMやSkypeといったビデオアプリや、YouTubeやスタディサプリといったストリーミングによる学習に強制的に移行させられました。「動画なんかやったら勉強できひんって…

1年の浪人生活のモデル

新型コロナウイルスの影響で予備校が定まっていない方、もうすでに予備校を選んで、頑張り始めている方、最後まで志望校の追加合格をまっている方、様々でしょう。特に学校法人の認可をとっている駿台・河合塾は文科省の要請を無視することはできないので、…

浪人するときの予備校の選び方のポイント

新型コロナウイルスの影響で、今年はどこの予備校も高卒の生徒集めに苦戦しているそうです。大手予備校は新規入会者数が前年比に対して凄まじく低くて、瀕死だと聞きます。そんな中で河合塾はレギュラーの授業を再開しました。他の集団指導の学習塾も続々と…

どの塾も予備校も進研ゼミには敵わない

学習塾、予備校、スタディサプリ、通信教育、YouTubeなどなど。偏差値を伸ばすための教育サービスは様々ありますが、最強の教育サービスはなんでしょうか? それは進研ゼミです。どの塾も予備校も進研ゼミには敵いません。ゼミ最強です。 塾や予備校に行くと…

人気講師の授業なんてパクれば同じ

カリスマ講師、人気講師多くないですか?どの塾や予備校でも一人はいるそうです。まるでカリスマ講師のバーゲンセールです。 10年講師を続ければ?100人以上の授業を行えば?東大合格者を出したら?定義が定かでないので、どこからがカリスマ講師なのかわ…

上がどかない大手予備校には未来はない

駿台や河合塾といった大手予備校では20年前のトップ講師が、今でもまだトップ講師としてポジションをとっています。ぼくが浪人生の時に授業を行っていた講師の方が、70代であっても講師としてまだいます。そのポジションを取るまでに費やしてきた時間、…

受験業界における英語のヒエラルキーの高さを憂える

塾の基本コースは小学生ならば算数と国語、中学生からは数学と英語となります。英語が本格的に始まるのは中学生からで、中学生の学習塾で英語と数学に重きが置かれることは自然なことです。中学校で英語の核になるような部分は全て学びますので、中学生の英…

中学受験の保護者会で伝えること

中学講座 の大手学習塾の保護者会では教室長や社員さんが登壇します。今でこそ独立したので、保護者様と面談する機会は増えましたが、講師が話す機会はあまり多くありません。以前勤めていた学習塾では、保護者会で講師が登壇できたので、そこで話していた一…

大阪には本当にいい医学部予備校はない

受験生に人気の医学部医学科。将来お医者さんになるための学科ですね。おそらくこのブログを読んでいただいている方のお子様の中にも「医学部に行きたい」「医師になりたい」と考えておられる方がいるのではないでしょうか?医学部バブルにのっかかって、医…

鉄緑会と鉄緑崩れ

多くの受験生から人気の鉄緑会。入会に厳しいテストや、指定中学校があったりと入るだけでも難しい学習塾です。東京の鉄緑会は東大専門、大阪・関西の鉄緑会は東大・京大・国公立医学部専門の学習塾として全国に知られるエリート集団ですね。鉄緑会は徹底的…

スタディサプリでは伸びない構造になっている

まず大前提としてスタディサプリは最強の学習ツールです。あれに勝るものはありません。現在ほぼ全ての学校で行われている先生1人と黒板で、30〜40人に対して行う講義形式の授業が行われているのは、学校教育が始まった明治には光と音を個別に伝える技…

中学受験後の小学生、新中学1年生へ

小学校卒業おめでとうございます。そして、中学校入学おめでとうございます。と、まだ卒業式も入学式もまだでしょうが、新型コロナウイルスによる休校で12月では考えられないようなゆったりとした時間を過ごしているのではないでしょうか?4月の入学式ま…

オリジナルの解法なんていらない

今日は数学のお話となります。ぼくは授業で数学は暗記だと話しています。暗記と言うと非常に広い意味合いになるのですが、日本史のような一問一答的な暗記ではありません。解法の暗記です。「このケースではこのように解く」をその理論を理解した上で、その…

大手予備校の講師採用の裏側

あまり知られていない予備校の採用事情。「あの先生はどうやって教壇に立てるようになったのだろう」と気になる方もいるのではないでしょうか? 予備校も学習塾と同じで基本的には、書類選考(履歴書)、筆記試験、面接、模擬授業で採用が決まります。塾・予…

塾講師と予備校講師の違い

塾講師と予備校講師では同じ講師ですが、大きく異なります。今日はそれについての解説です。 主な違いは労働時間と、対象生徒です。塾は中学受験、高校受験、大学受験を対象としているのに対して、予備校はほぼ大学受験しか行っていません。(予備校が高校受…

ロクに授業ができない先生多すぎ問題

ロクな授業ができない先生は多いです。これは学校でも、塾でも、予備校でも当てはまります。100人以上が受ける授業を担当するとわかります。生徒のやる気やモチベーション、入試直前など別の力学がない限り、自分の声を100人、200人の生徒に届かせ…

予備校選びのポイントの一つ「講習費」

国公立大学前期入試が終わっていない中、早いところでは2月コースと次年度に向けてスタートダッシュを切ろう!と生徒募集が始まっています。(もちろんEducation Salon OSAKAも生徒を募集しています。ご興味のある方は是非一度アクセスをhttps://r.goope.jp/…

定期テストの得点アップを押し出す個別指導教室の授業力は信用ができない

個別指導の学習塾が本当に増えました。よほどの田舎でない限り、各駅には1店舗はあるのではないでしょうか?個別指導の学習塾は大きく分けて2つに分かれます。プロ講師による個別指導と大学生講師による個別指導指導です。どういった違いか具体的に述べてい…

「受けてみないとわからない」側に立つ

12月や1月、センター前など、受験生の中では今タイムリーな方もいるかもしれません。受験生を指導する中で、ぼくは「受けてみないとわからない」という立場に立ちたいとしています。受験生の中にはこれまでの模試の点数や偏差値、判定などで「もう無理や…

中学受験のドロドロした闇

中学受験はドロドロした足の引っ張り合いが激しいです。中学受験、高校受験、大学受験という3つの受験の中で一番ドロドロしているのではないでしょうか。大学受験ですと競うのが、日本中の受験生になりますが、中学受験では競争相手が学習塾の同じクラスメ…

偏差値を伸ばすには質と量の両輪が必要

「数学ができるようになるには、チャート式をやればいい」「青チャートですか?黄チャートですか?」「チャートは基本!」 チャートチャートチャート・・・数学=チャートか!ってツッコミたくなるほどに高校生はチャートが好きですよね。確かによくまとまっ…

共通テストの記述式問題なんてうまくいくハズがない

少し前に話題になった共通テストの記述式問題。最終的な決着は「身の丈発言」で幕引きとなりました。文科省の達成感のために、強行すると予想していたのですが、想定外の力学がかかり、延期となりました。(身の丈発言とは https://www.asahi.com/articles/A…

講師にスーツを強要する塾・予備校は信用ができない

現在、個人で学習塾を経営する傍ら、予備校でも数学を教えています。これまでに塾・予備校はこれまでに何社も勤めてきました。その裏側には不合格だった塾・予備校もあります。 大阪医進の会面接すら行わずに終了。面接に行って「普通スーツで着ません?」と…