educationsalonの日記

Education Salon

教育についての記事。教育現場のあまり知られていない情報をあげています。

ロクに授業ができない先生多すぎ問題

ロクな授業ができない先生は多いです。これは学校でも、塾でも、予備校でも当てはまります。
100人以上が受ける授業を担当するとわかります。生徒のやる気やモチベーション、入試直前など別の力学がない限り、自分の声を100人、200人の生徒に届かせることは簡単ではありません。
学校の先生は40人が限界でしょう。
校長先生100人、200人規模の授業を行える校長先生は本当に少ないでしょう。校長先生のお話はいつも長く、記憶に残りませんよね。
授業が上手な先生とそうでない先生の違いはなんでしょうか。
それは熱量、1回1回の授業に対するやる気の違いです。

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(教育実践家藤原和博さん)


講師という仕事は自分の知識と時間を「与える仕事」です。
自分の時間を生徒のためにどれほど使うことができるか。自分の持ちうる知識を惜しみなく生徒に与えることができるか。
自分の貴重な時間をどれほど生徒のために変えることができるかです。
時間は誰にだって平等であり、自分の命そのものだとも言えます。その命を他人に与える訳ですので、熱量がなければできることではありません。
熱量があれば授業準備で知識不足はカバーすることができますが、その熱量がない講師の方はどの集団にもいるでしょう。

 

学校の場合ですと教科書はいいですが、講師の方がいいとは言い難いケースが多いです。
教科書という食材は立派なのですが、講師というシェフがイマイチという構図です。
教材研究する時間がロクに取れないことも要素にあるでしょう。
偏差値的な知識量が足りていない場合もあるでしょう。
下準備も経験もロクにないシェフが白トリュフを使って料理せえという状態です。
授業以外の業務が多いため、授業準備に時間が回せないのでしょう。それでも生徒からの「塾のせんせーがー」という声を耳にするわけですから、誰も得をしない構図になってしまっていますよね。

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塾・予備校の場合ですと、自分の教科に対する知識は十分あったとしても、教育学をしっかり学んだというわけではないので、そもそも生徒との関わり合いが下手な先生もいます。
典型的なのは、すぐキレる先生です。
キレて怒鳴りつけたところで、生徒はその問題を解けるわけでも、理解できるわけでもありません。確かに危機感を焚きつけるとやる気にはなるかもしれませんが、他の方法もありますよね。やり方が昭和です。

 

大切なことは生徒のモチベーションを担保することができるかです。
授業中の雑談でもいいですし、学習計画でもいいでしょう。
いかに生徒がモチベーションを持って学習に取り組めるマインドセットにできるかです。そういう意味でも、学習の本質はモチベーションを維持するための仕掛けということなのでしょう。
塾・予備校の説明会では本当に熱量のある講師がいるかまではわかりません。縁や運になります。モチベーションを維持してくれる、自分のための本当に尽くしてくれる熱量のある先生や環境と出会え、充実できることを願っています。

 

 

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