educationsalonの日記

Education Salon

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コスパが最大なのは通信制高校

最近、通信制高校がアツいです。
フィギュアスケートの紀平梨花選手も通信制のN高に在籍していると話題になりましたよね。

 

高校進学が98%となる中で、2016年度には初めて通信制高校進学者数が、定時制高校進学者数を上まりました。現在、通信制高校の学生数は197,779名で、前年度より11,277名増加しました。
子どもが減ってきている中で、全日制・定時制の生徒数も減少していますが、通信制だけが増加しました。

 

角川ドワンゴが運営するN高。
ホリエモンが始めたゼロ高。
俳優の伊勢谷友介が発起人となるLoohcs。
通信制高校は近年話題になることも多いです。
コンテンツの充実と時間というコスパを考えたときに、全日制の高校は通信制の高校に敵いません。

 

通信制の高校も、全日制の高校も、定時制の高校も、高校卒業資格はどれも同じです。
卒業後、大学に進学するのでしたらどこの高校を出ようが最終学歴は大学になります。
通信制高校の強みは、高校卒業のための学習にかかる時間を最小限にとどめ、自らが学びたいと思えることに多くの時間を充てる事ができることです。
紀平梨花選手の場合ですと、少しでも多くの時間をフィギュアスケートの練習に回すことができることから、通信制にしたということでしょう。
通信制高校はほとんどが単位制であり、卒業条件を満たすと卒業できます。(学校教育法により高校卒業は通信制高校に限らず3年以上の在籍期間が必要ですので、飛び級のようには使えません)
つまり、必要な最小の単位数で卒業ができるということです。例えば数学ですと、高校卒業までに必要な単位数は2ですので、数学1の2単位だけでいいということです。

 

確かに有名大学進学を考えると通信制の学校では弱い部分はあるかもしれません。しかし、それは全日制の学校でも同じで、結局のところ、塾・予備校に通うしかありません。
京大や東大といった有名大学には学校の授業だけでは合格はできません。特に医学部になると合格までのルートを明確にしてくれるような先生は学校にはほぼいないでしょう。
しかし、N高ですとKADOKAWA出版の教材と予備校の講師による授業を受講することも可能であり、受験対策としてのバックアップも整備されています。
それだけでなく、本格的なプログラミングを学べたり、パティシエになるためのクリエイティブ活動、村上世彰氏(村上ファンド)による投資部など、全日制の学校では学べない独自のリッチなカリキュラムが用意されています。

 

通信制高校のデメリットは、強制力が低いというのと、ありふれたいわゆる高校生活が送れないという点です。
全日制の高校ですと、とりあえず学校に行けばよかったものが、通信制になると自分で学習を進めなければならないので、強制力が低いです。
「毎日9時から12時までは勉強する。12時から13時は昼食と昼寝で、13時から15時までは〜」と学習をルーティン化しなければ、簡単にお布団の気持ち良さに負けてしまい、寝坊してしまいます。
3年で卒業するには、自分に厳しくストイックに学習を進めなければなりません。
また、友達と放課後にカラオケに行く、映画に行く、街をウロウロするといった、いわゆる高校生の青春といったことができないこともデメリットでしょう。そういった日本人的な高校生活への憧れがある生徒は多いです。

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(アニメ「けいおん!」より)
しかしそれ以上に、若い間の自分のしたいことを行える環境と時間は貴重であると考えています。

 

多様性と言われるようになった現代では、時間の使い方も多様です。高卒という資格の取り方も多様であるということでしょう。
アニメで出てくるようないわゆる青春を送りたいと全日制に行くのも方法の一つですし、そういった高校生活に魅力を感じず、自分のやりたいことをするために通信制に行くのも方法の一つでしょう。
大切なのは、自分の力で意思決定することではないでしょうか。

 

 

いかがでしたか?
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