educationsalonの日記

Education Salon

教育についての記事。教育現場のあまり知られていない情報をあげています。

上がどかない大手予備校には未来はない

駿台や河合塾といった大手予備校では20年前のトップ講師が、今でもまだトップ講師としてポジションをとっています。ぼくが浪人生の時に授業を行っていた講師の方が、70代であっても講師としてまだいます。
そのポジションを取るまでに費やしてきた時間、第一線で長い間活躍してきたキャリアは同業者として尊敬に当たります。

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(浪人時代に習っていた竹岡広信先生)

 

しかし、これは問題でもあります
キャリアの長い、年長の講師の方がポジションを空けない予備校の構造だと、下の講師が育ちません。
予備校としてはキャリアが長く信頼関係のあるベテランの講師の方に、「京大数学」といった人気の講座、重要な講座を担当してもらい、集客を稼ぎたい気持ちがあるのはわかります。しかし、若手の講師はチャレンジする機会がないと、自分の言葉がきちんと伝わっているか、生徒にとって理解しやすい授業が行えているかわかりませんし、自分の課題も見つけられません。授業アンケートはありますが、受験生と非受験生では講師を見る目の厳しさも異なります。
つまり、講師として大きくスキルアップができません。

 

以前の記事でも書きました。

 予備校は新陳代謝が悪く、30代の講師でもまだまだ若手と言われる世界です。そんな中でチャレンジする機会がない若手講師は、チャレンジできる機会を求めて別の塾や予備校に流れます。
若い講師が抜けるということは、その塾・予備校の未来がなくなることに繋がります。
確かにキャリアの長いベテランの先生は代えが効かないということはわかります。しかし、還暦近くの講師の方に頼っていても、非労働年齢に入るまでの時間の方が短いです。

 

ベテランの講師の方々は結局のところ、自分の座っている椅子が気持ちいいのでしょう。
予備校講師も一昔前のように年収1億なんて稼げなくなりました。子どもが減っている今、大手予備校は経営を維持するのに必死です。関西の河合塾は講師のコマ給は下がっていますし、授業の講座数も減少しています。(特に今年は新型コロナウイルスで集客は例年通りにはいかないでしょう。)
それでも、ポジションをとっているベテラン講師の方の所得は大きく変動しません。値段を下げるとベテラン講師の方がヘソを曲げることになり、ヨソの予備校に流れてしまい、内部情報が漏れることにもなりかねません。

 

ぼくの好きな言葉に「変わり続けていく、ということを、変えず、作り続けていく、ということを、やめない」というものがあります。
メディアアーティストである落合陽一さんの言葉なのですが、ぼくも大手予備校を辞めてEducation Salon OSAKAを始めました。
インターネットと計算機(パソコンやスマホといったデバイス)によって社会は日々移り変わっています。
塾1.0を江戸時代の寺子屋とするのであれば、塾2.0が現在の学習塾・予備校だと言えます。では塾3.0は?
それを作るために、Education Salon OSAKAを始めました。
もしかしたら今流行のプログラミング教室かもしれませんし、数学に特化したEducation Salon OSAKAのような専門塾かもしれません。もちろん、まだ見ぬカタチなのかもしれません。

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上がどかないから、下が育たない。
後継者問題は予備校だけでなく、どこの会社でも抱えています。
そこの部分にメスを入れようとしない駿台も河合塾も終わるのは時間の問題ではないでしょうか?
下のぼくはやるしかありません。
なんでもやれ、全部やれ、能書きはその後だ。

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いかがでしたか?
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