educationsalonの日記

Education Salon

教育についての記事。教育現場のあまり知られていない情報をあげています。

偏差値を伸ばすには質と量の両輪が必要

「数学ができるようになるには、チャート式をやればいい」
「青チャートですか?黄チャートですか?」
「チャートは基本!」

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チャートチャートチャート・・・
数学=チャートか!ってツッコミたくなるほどに高校生はチャートが好きですよね。
確かによくまとまってますしぼくもよく使わせてもらっています。
しかし、チャート式だけでは偏差値が伸びないないという罠も潜んでいます。
今回はその話です。

 

数学(というより受験勉強は全て)の偏差値や得点を伸ばすには、質と量の両輪を回転させなければいけません

:チャート式といった参考書。一般的な解法を「知る」ための問題

:4STEPといった教科書傍用の問題集。解法を「覚える」ための問題

汎用性の高い解法を何回も用いて覚えなければならないということです。

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集団指導の塾・予備校は1回の授業で60分から120分ですので、講師の解説が中心になります。つまり、「質」の方しか行えません。
そこで「量」は宿題ということになります。
授業を受けるだけで成績は伸びないのは「量」の部分を満たすことができなく、その場で講師の話が理解できたというだけで、自分で使いこなせるようにはなっていません
野球の変化球みたいなものです。
カーブの投げ方や回転のかかり方でなぜ曲がるかを知っても、投げられませんよね。
何回も反復練習を行ってこそ、習得できる技です。
それと同じです。
階差数列の理論を聞いても、何問同じような問題を解かなければ、テストで間違わないレベルまでは達しません。
ですので、チャート式という「質」だけを進めても解法を覚えられないので、偏差値は伸びないということです。

 

中学数学の問題集は1冊で質も量も満たすことのできるものになっています。
新中学問題集とかすごいですよね。
授業で例題を解説し、その後数問の演習丸つけ、残りは宿題というのが高校受験の学習塾の基本的な授業の構造です。

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展開の単元なんてまさに地獄です。「オレは電卓かよ」と思えるほどです。
しかし、こうした単純計算の量をこなしていることが大学受験の指数対数や積分の計算でのスピードに繋がります。

 

4STEPやサクシードといった教科書傍用の問題集は、なぜか知りませんが高校生から嫌われます。
中学生の頃の塾の影響でしょう。
高校受験の学習塾は学校の教科書や問題集はほとんど用いません。
新中学問題集やシリウスといった塾にしか下ろしていない教材や、自社オリジナルの教材を用います。
特別な教材で行った方が、特別な効果、成績がよく伸びるとでも考えているのでしょう。
しかし、量をまかなうのには教科書傍用の問題集がベストです。平方完成してグラフを描く問題、ただただ判別式に放り込むだけの問題などなど、飽きるほどに同じ解法の問題が載っています。

 

チャートは素晴らしい教材です。解説もしっかりしています。(至らない部分がある解説もありますが)
結局のところ、ラクな方法なんてありません。自分の貴重な時間を、量をこなす時間に変えるしかありません。
自分の興味のない教科でしたら尚更です。興味がないからこそ、他の教科より時間をかけるしかありません。

 

 

いかがでしたか?
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