educationsalonの日記

Education Salon

教育についての記事。教育現場のあまり知られていない情報をあげています。

合格を商品にしている学習塾は古い

定期テストで〇〇点アップ!
〇〇大学合格者〇〇名達成!

などを出口にしている学習塾や予備校は古いです.

点数や合格者数といった簡単な数字で学習塾や予備校を測る方は多いですが,子どもが減って先細りしていく今の社会では,その競争は過酷なデスロードでしかありません.

 

          f:id:educationsalon:20220108141902j:plain

合格者数で競うのであれば,鉄緑会,メディカルラボ,そして駿台・河合塾・東進ハイスクールに勝てる塾・予備校なんてありません.

では,パーセント,合格率で測るのはどうでしょうか?受験生が1人しかいなくて,医学部医学科に受かれば,医学部合格率は100%になりますので、安易に合格率で判断するのも正しいとは言えません.

では、何を信じればいいのでしょう?

それは子どもの表情と発言ではないでしょうか?

最難関大学の合格率:鉄緑会

医学部の合格者数:メディカルラボ

全体の合格者数:駿台,河合塾,東進ハイスクール

 

 

保護者様が求めているものとは

この記事を読んでおられる保護者様が求めているものはなんでしょうか?

もちろん,お子様は志望校の合格を目指して頑張っておられますので,保護者様が求めるのは「合格」だということはわかります.

では,合格できなければ,自分の子ではない言いますか?

受験を志したときに,合格できる可能性が少しでも上がる選択をしたのでしょう.受験には100%はないということは自分の経験でも,塾の説明会でも聞いたと思います.SAPIX,浜学園や鉄緑会を選んだのは,授業の品質でも,授業以外のアフターケアでもなく,合格者数からではないでしょうか?

しかし,Education Salonの医学部の合格率が高くても,平方完成ができないようでは医学部に通ることはできません.学習を始めた時の本人の理解力や性格によって数字は大きく変動します.ですので,合格以上の付加価値を学習塾は作らなければなりません.

では,その合格以上の付加価値とはなんでしょうか?それは感情と成長だと考えています.

保護者様が求めるものはもちろん「合格」ではありますが,それ以上に我が子が頑張ってる姿や,表情・姿勢ではないでしょうか?

  • 点数や偏差値が伸びたことで喜ぶ姿
  • 真剣に勉強に取り組む様子
  • 失敗により涙している表情

などなど.

こういったエモーショナルな部分が見たくて,保護者様はお金を払っているのではないでしょうか?受験は大人が思っている以上にドラマです.

      f:id:educationsalon:20220108145735j:plain

 

 

学習塾が提供すべきサービスとは

では,ぼくたち学習塾が提供するべきサービスはなんでしょうか?

授業の品質はもちろんですが,最大のサービスは「よく見ること」だと考えています.

現在の大手学習塾はカリキュラムを伝えるために最適化されたコンテンツとなっており、授業内容を100%吸収できれば、チャート式といった網羅系の参考書はやらなくていいというものになっています。そこには計算トレーニングや、平方完成をしてグラフをマスのない罫線だけ引かれたノートに描くという単純作業が除かれています。

50分や90分の授業を1秒たりとも逃すことなく集中して,100%吸収できる生徒ならばいいですが,子どもが減り、子ども一人当たりに対する面積も時間もお金も増えた少子化の進む現代では,社会からのケアも厚いため,1回の授業をずっと集中できる,1授業の内容を100%吸収できない生徒の方が多いです.だからこそ,集団指導から個別指導に回帰したと言えます.個別指導は古くはナポレオンの家庭教師からですので,歴史があるのは個別指導です.

カリキュラムに遅れが生じようとも,授業内容がうまく乗り越えられなくて,宿題があまり進めらてない生徒でしたら,前回と同じ問題を解説しなければならないこともあります.それを「前回やっったから」「どうにか頑張って乗り越えて」として,次のテーマに進むことは生徒のことを「よく見ている」とは言えません.最難関の数学になると1度で理解できないことの方が多くありますし,1つの解法が理解できてもまだまだ他の解法が見つかることも多くあります.次に次にと進むことが常に正しいとは言えません.

その人,ひとりひとりに合わせた学習を考えて,今必要な課題と授業を行う.体調がすぐれない時に必要なのは休息です.体と心を痛めつけてまで受験勉強に励むことを善としている方もいますが,その裏には痛むことなく受験を乗り越えた方も多くいます.

その子の性格や特性に合わせた学習と受験はきっとあります.それは「よく見ること」で初めてわかることではないでしょうか?

          f:id:educationsalon:20220108150446j:plain

 

 

最後に

どの受験であっても受験はあくまで通過点,スタートにしかすぎません.受験や合格がゴールだと考えている保護者様も,生徒も,先生も多くいますが,終わってからもまだまだ物語は続きます.

ですので,受験はあくまで経験であり,いい受験にすることが大切ではないでしょうか?

受験が終わって,得られた感情や感想がこの受験から学べたことです.だからこそ,家族や友達とぶつかることもあったでしょう.結果が全てを癒します.

名前や,偏差値,難関大学が全てではありません.有名校に入っても,辞める方は毎年います.高い偏差値=優れた人格というわけではありません.

受験勉強を行う大半の方は,20代前半までです.人生100年時代を言われる今は,受験が終わってからの80年の方が長いのは明らかです.その残り80年を生きていく力を身につけるための学習方法の一つに受験があるというだけです.

ですので,ご家族の意見だけ,本人の意見だけと一方のみではいけません.大切なのは納得と満足感です.両者話し合って納得の得られた受験に挑み,いい受験にすることが大切ではないでしょうか?

だって,合格したらおうちの方は嬉しくて,笑顔で言いふらすじゃないですか.

 

 

 

いかがでしたか?
Education Salonのホームページです。
 

educationsalonosaka.jp


数学が苦手な方、数学の定期テストで高得点を取りたい方、数学の力をさらに伸ばしたい方。学習相談や進路相談など、お気軽にお問い合わせして下さい^ ^