educationsalonの日記

Education Salon

教育についての記事。教育現場のあまり知られていない情報をあげています。

定期テストの得点アップを押し出す個別指導教室の授業力は信用ができない

個別指導の学習塾が本当に増えました。
よほどの田舎でない限り、各駅には1店舗はあるのではないでしょうか?
個別指導の学習塾は大きく分けて2つに分かれます。プロ講師による個別指導と大学生講師による個別指導指導です。どういった違いか具体的に述べていきます。

 

  • プロ講師による個別指導

医学部専門予備校を筆頭とする予備校の先生による1対1の個別指導です。
Education Salon OSAKAもこちらにあたります。
講師採用は大卒以上が基本となっており、講師も他の予備校と兼務しています。
そのため費用は高めの設定となっております。
指導経験の長い講師が行いますので、一番成果のでやすい学習形態ではないでしょうか?自分に必要なカリキュラムをオーダーメイドするイメージです。
拠点立地型で大学受験を中心としています。

 

  • 大学生講師による個別指導指導

それに対して各駅にあるような、小さめの個別指導がこちらにあたります。
大学生の講師による1対2や1対3の授業が基本です。
プロとは言い難い講師ですので、費用は安めに設定されています。それでも個別指導ですので、授業を増やすと集団指導の学習塾よりはるかに高くなります。
1対2や1対3の授業ですので講師の時間を均等割するようにするのですが、きれいに均等になることなんてありません。
地域密着型で高校受験を中心としています。

 

 

後者にもプロ講師はいるでしょう。
一番の違いはリスクです。どれだけのリスクをとって、その仕事に取り組むか。
大学生の講師は大学生というステータスの裏側にある、バイトですのでプライオリティが変わります。
「自分の仕事だ」「子どものために尽くす」という覚悟のある人の数が違います。
「仕事」というマインドか、「バイト」というマインドかの違いでしょう。

 

後者の小さい個別指導は地域の中学生をターゲットとしていることが多いです。
「オール3の生徒を3と4の成績にする」「オール3の生徒をオール3の高校に進学させる」ということを目標としていることが多いです。
そのためのスモールステップが定期テストの得点アップなのですが、定期テストの得点アップは難関校合格よりも簡単です。当たり前ですよね。
定期テストでうまく点数が取れない生徒は、勉強方法がわかっていない場合や、勉強習慣がない場合がほとんどです。
勉強しない、机に向かうことがない日が週に何日もあるといった状態から、

・毎日15分でもいいから机に座る

・宿題を行う。

・学校のワークをしっかりやる。
といった基本的な行いをするだけで、定期テストの得点は向上します。
ですので、定期テストの得点アップを掲げる個別指導はあまり講師の授業力には期待ができません。

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(明光義塾のサボロー)

 


だからといって、後者の小さい個別指導はダメだ!というわけではありません。
ぼく自身スタートは学生の頃に始めたアルバイトの個別指導からでした。
小さな学習塾には地域密着型という強みがあります。
昔は町内といった地域も子どもを育てる(育てるというよりかは見守るに近いですね)一役を買っていました。しかし、核家族化や都市化、仕事の多様化などによって地域社会の教育力は低下したと言えます。
その中で小さな個別指導の学習塾は、地域の頼れるお兄さんとしてのポジションになりつつあるのではないでしょうか?
地域密着型の学習塾は、自転車で通うアットホームなあたたかい学習空間として機能しているのでしょうね。

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いかがでしたか?
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