「やりたいことがわからない」という高校生の発言をよく耳にします。
ぼくは現役合格に自己満足以外の価値が見出せないので、やりたいことがない人はやりたいことが見つかるまでゴロゴロしつつ、テレビゲームやアニメを見るといった生活を送っていてもいいと思うのですが、それでは学校の先生としても、親としても、そして自分自身としてもダメらしいです。日本人は基本的に真面目です。
ぼく自身、教育の方向に進むと決めたのが浪人時代でしたので、浪人して自分自身と対話する時間を作り、そこで探してもいいのではないでしょうか？と考えています。
今の子どもは部活に、遊びに、宿題にと大人が思っている以上に時間がありません。息継ぎをする暇すらありません。
「浪人はお金がかかるじゃないか！」
それは塾・予備校に入った場合です。浪人する上で塾・予備校は必要条件ではありません。
バイトしながら、自分自身との対話の時間を作りつつ、キャリアデザインしていけばいいじゃんとゆるーく思っています。
今回は「進路が定まらないと勉強に集中できない」という方向けへの記事です。
やりたいことが見つけられないという人には「やりたいことリスト」を作ることを推奨しています。
これは「世界平和」といった壮大なものでも「プリンを食べたい」といった小さなものでも構いません。これまでの学校教育の結果、日本人は相手の顔色を伺い過ぎるようになりました。自分のやりたいことですので、「これはダメ」なんてルールは本来ありません。
どんな小さなことでも構いませんし、「これは不可能だろー」ということでも構いません。もしかしたらそれは不可能ではないかもしれません。今は民間人であっても宇宙に行ける時代です。どんどん不可能はなくなっていってます。
大切なのは数です。少なくとも１００個は捻り出しましょう。
進路とは「進むべき路（みち）」です。
そこに書かれた項目こそがあなたの本当の進路のはずです。
「プリンが食べたい」と書いている方は、今すぐにコンビニに行ってプリンを買ってきましょう。
時間はありません。若い頃の時間は本当に貴重です。
とにかく多くの項目を、可能な限り早く片付けていきましょう。
その中には時間が多くかかるものがあります。
「立派な医師になる」と書いている方は「立派な医師」の定義を定めるところから始まりますし、国家試験に通ればいいということでもありません。
医師になって、何年も働いてこそ達成できることでしょう。この項目を達成するのには時間が必要ですので、「今すぐに」はできません。
時間のかかる項目は時間をかけてやるしかありません。
今すぐできることを勧めている間に、時間のかかることを少しずつ進めていくしかありません。
大切なのは自分の進路、やりたいことを片付けていき、生活を充実させることです。
キーワードは「充実」です。充実していれば気持ちが暗くならないので、勉強に集中できないなんていう後ろ向きな発言をする時間はないはずです。
その中で自分の解決したい社会課題が見つかるかもしれませんし、自分の行きたい場所が見つかるかもしれません。
行きたい場所に大学がある方は、受験勉強をするしかありません。
自分の存在価値を、「環境問題を解決したい」などと社会の中に見出すか、「思いっきりテレビゲームを楽しみたい」と自己の中で見出すかです。
今の満たされた世界でやりたいことがないというのは、自分が情報弱者だということを言っているようなものです。
失敗することを恐れるがあまり、「とりあえずやってみる」という行動ができていないだけです。失敗しない人間なんていません。
人間は失敗からしか学びませんし、失敗すればするほど、学び強くなります。
「やりたいことを見つけて、それをやらなければいけない」という石の上にも三年的な考え方をまず捨てましょう。
やりたいことではなく、自分の得意なことをやる人もいるでしょうし、周りの期待に応えてやる人もいるでしょう。
「やりたいことをやる＝たのしい」とは限りません。
大切なことは「キャリアに正解なんてない。自分の選択をパワープレイで正解にできるかどうかしかない。」という事実を理解できているかです。
AIが発展し、単純労働はどんどんなくなっていきます。
周りの人と同じことをしていればよかった時代は終わりました。
５年後、１０年後の世界なんて本当にどうなっているかなんて誰にもわかりません。だからこそ、どんな社会になっても臨機応変に対応できるようにならなければなりません。
孫正義「あなたがそれをしなければ、死んでしまうことをやりなさい。」
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