educationsalonの日記

Education Salon

教育についての記事。教育現場のあまり知られていない情報をあげています。

学校や学校の先生を叩いても何も変わらない

インターネットやSNSが発展したことで、学校の先生や、学校の対応の不適切さが見える化しました。
筆算の横線を定規で書かなかったから×になった。
かけ算はまだ習っていないのに使ったから×になった。
などなど。毎年です
(神戸の小学校であった教員の教員イジメは例外です。)

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今の社会だと学校の先生は叩かれる構造になっています
小学校や中学校の子を持つお家の方は、なんでも学校に投げることができます。
「自分の仕事が終わるのが19時だから19時まで預かっていて欲しい」
「うちの子の算数の点数が低いのは学校の先生の教え方が悪いからだ」
どんな理由でも叩けます
「雨になって中止になったのは、その日を選んだ学校が悪い」
この文章がおかしいことが分かりますか?
この文章がまかり通るのが今の学校です。ご家庭からのサンドバックです。
しかし、学校や先生を批判しても何も変わりません

 

週5日の6時間授業や夏休みといった学校の基本的な制度は、戦後1947年の学制改革で作られました。
当時の日本は父親は外で働き、母親は家を守るという古い家庭感です。サザエさんの世界観ですね。
今の学校の制度はその当時のままですので、現代の共働き世帯が中心の社会システムとは合っていません

 

家庭のニーズを満たすことができるのでしたら、既に動いているでしょう。
学校の先生になろうと志した方ですので、皆さん真面目ですが、人的リソースも、財政的リソースも圧倒的に足りません
今の学校は1%のモチベーションがある一部の先生のおかげで成り立っています。
むしろ、足りないリソースの中でSDGsの項目4「質の高い教育をみんなに」を達成できていることを評価しましょう。

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(参考:https://imacocollabo.or.jp/blog/2030sdgsindex/

今でしたら、授業時間もインフラも足りない中で、「プログラミングをやれ」だの「英語の時間を増やせ」だの文科省に丸投げされ、必死に形にしようとしています。
「プログラミングなんて知らねぇよ。やったことねぇよ。そもそもプログラミングってなんだよ」という方々が、文科省からの命令を受けて必死にやろうとしているわけです。
うまくいくはずないじゃないですか。当たり前です。
しかし、それを叩くのはやさしい社会と言えるでしょうか?

 

叩く原因が制度上のものでしたら、それは叩いてもなかなか変えられません。
「プログラミングや英語の授業なんかよりも、習い事もあり多忙なんだからたまには早く家に帰らせてあげて欲しい」と言っても、一人にだけ特例を出すことができないのが学校です。
叩きたい場面はあるでしょう。しかし、叩いても先生一人では何もできません。
必要なのは議論ではなく、対話なのではないでしょうか。

 

 

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