educationsalonの日記

Education Salon

教育についての記事。教育現場のあまり知られていない情報をあげています。

2020年度入試ってどうなるんすか?予測してみた。

第一回目となる大学入学共通テストの実施日が令和3年1月16日、17日と文部科学相から発表がありました。萩生田文部科学大臣はAO入試や推薦入試の募集時期を遅らせる必要があるとの考えも示しました。
推薦入試やAO入試では部活動の活動実績や、ボランティアなどの課外活動も評価対象に当たるため、多くの大会が中止となった2020年度の受験生は、自分の進路に大きな不安を感じているのではないでしょうか?

 

AO入試は9月から、推薦入試は11月から出願が始まりますが、調査書だけでなく、面談を加えることも今年度に限っては必要ではないかと、特定の受験生に不利益が生じないように大学側に配慮を求める、高校や大学関係者と相談しながら今年度の入試を検討していくそうです。

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「共通テストの日程は分かったけど、二次試験や私立の一般入試はいつになるん?」
ぼくもそれは気になります。
ということで2020年度入試で想定されるパターンを考えてみました。

 

 

例年となんら変わらず1月に行われるパターン

新型コロナウイルスの上陸時期と一般入試や国公立大学前期試験と重なり、ここまで大きくなるとは想定されておらず、どうすればいいのかわからない中で、とりあえず決行しました。入試会場でクラスターができなかった、受験生の中で感染爆発が起きなかったことが幸いだったのでしょう。

 

休校もあったけど、関係なしに2021年1月に共通テストが行われ、一般入試は2月に行われるパターンです。
受験生にとっての最悪のパターンがこれではないでしょうか?

 

高校3年生は4月に3年生に上がった途端に受験生モードに切り替えれるわけではありません。もちろん、中には4月にスパッと受験生になる生徒もいるでしょう。しかし、そんな生徒は4月になる前に受験生としての自覚や危機感を持っています。
多くの高校生は授業中の先生からの「今年は受験生なんやからな!」という発言による圧や、部活の夏の大会といったイニシエーションを経て、受験生になっていきます。
夏の大会が終わり、「これからは受験勉強やなー」と友達と話しながら日常を過ごす中で、授業以外の勉強時間が1時間、2時間と増えていく中で、受験生へと変わっていきます。
そういうことが経験できないので、今年の現役生にとって、このパターンは不利ではないでしょうか?

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2021年の6、7月に入試を行い、9月入学にするパターン

最近言われるようになった9月入学の可能性。日本の春入学はグローバルの目線で考えると異質です。
グローバルに合わせるように、大学の入学は秋にした方がいいのでは?という声は昔から出ていました。しかし、今の今まで現実的に捉えられていませんでした。

 

これまでは「大学は」秋入学でいいのではと言われていただけで、対象となるのは大学だけでした。
しかし、決定権を大学が持っていても、9月入学にするのは大学だけでは行えません。大学が9月入学にしても、高校が3月卒業でしたら、入学までに空白の半年が生じてしまします。勤勉な日本人はこういった時間を嫌いますよね。
大学の入学を9月にするのでしたら、空白の時間を作らないためにも、高校の卒業も8月に変えなければなりませんし、中学校・小学校の入学や卒業もそれに合わせて変えなければなりません。全ての学校が休校となっている今はやりやすいです。

 

新型コロナウイルスによる休校を最もポジティブに変えることのできるアイデアがこれではないでしょうか?
毎年1月にセンター試験が行われていたので、雪による遅刻や、会場が寒かったといったトラブルが生じていました。9月入学にすると7月ごろの入試になるので、こういったトラブルは過去ものものになるのかもしれませんね。

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まるまる1年ずれるパターン

「進級をさせない」「出席日数が足りていないから留年」という方法で学年が上がらないようにするパターンです。
留年と聞くとマイナスイメージを持たれますが、今年の高校3年生全員が来年も高校3年生、今年の高校2年生全員が来年も高校2年生ということですので、足並みが揃う連帯感で少しはマイナスイメージは薄まるのではないでしょうか?みんな一緒の安心感です。
新型コロナウイルス発生前に描いていた学生生活を取り戻すことができるのではないでしょうか?

 

しかし、義務教育はどうするのかという課題も生じます。
高校では可能ですが、小中学校の義務教育では年齢による学年分けですので、現在小学4年生の子どもを来年も小学4年生としていさせるのには法律の改定が必要になります。

 

これは休校が1年間になるということなので、ほぼ学校に行かずに家で自習したり、オンライン授業を受けていたので、学校に行くだけで楽しいでしょう。しかし、勉強をする体力も下がっているでしょう。
数学の能力が極端に下がっている生徒は多数見られそうですね。

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まとめ

ぼくは子どもに不利益にならないのであれば、どんな選択でもいいと思っています。
今年受験生になる現高3生は、土壇場での共通テストの変更などで文科省に振り回されています。これ以上、子どもに不利益になるような選択だけはしないことを願っています。

 

この新型コロナウイルスを境に思い腰をあげて、部活動問題など教育の問題を解決していく、9月入学すると様々な改革をしてくれないかなと願っています。
「大学入試改革は高大接続改革の一つで、これからの社会に必要な改革だ」と鼻息荒くするのはわかりますが、それよりも部活動問題や定額働かせ放題といった学校現場のローカルな課題を解決することの方が必要なのではないでしょうか?
学校現場は文科省に振り回されて疲弊しています。

 

これまでだと実行できる体力がなかったために先延ばしになっていたが、もうやるしかありません。
やらないという選択肢はありません。
共通テストは1月に行うと発表がありましたが、ぼくはそれすらも変えると考えています。
オリンピックですら延期になりました。国は一人に10万円支給するという超法規的措置をとります。そんな昨年からしたらあり得ない状況です。受験に関しても、学校に関しても超法規的措置をとってもいいのではないでしょうか?
オリンピックを延期させることができたのですから、大学受験を遅らせることなんて簡単にできるはずです。

 

河合塾は収録動画の視聴と休校、駿台はテキスト渡して放置。
これでもし1月に入試があれば、確実に間に合わない!
得意教科をさらに伸ばし、苦手教科は少しでも克服しておかなければ1月の入試には間に合わない!
収録動画で成績が伸びるというのは理論なだけです。それで伸びたらスタディサプリはもっと売れています。
実際売れてるのはなんでしょうか?
対面式のライブ授業の塾です。
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いかがでしたか?
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