educationsalonの日記

Education Salon

教育についての記事。教育現場のあまり知られていない情報をあげています。

小5から始める中学受験

浜学園、希学園、日能研などなど。
中学受験の大手学習塾は多いですが、方法が古い、古すぎます。
昭和の中学受験全盛期の時の方法のままであり、全くアップデートしていません

 

・授業に関して
授業を受けても5%しか記憶には残らないと脳科学では得られています。
ですので、授業のたくさん受けても5%の積み重ねでしかありません。健康状態によっては5%より小さいリターンしか出ないでしょう。
授業を多くとってもらった方が授業料が入るので、塾にとっては嬉しいことですもんね。
多い生徒になると週7で授業があったりします。その割に宿題をしてないと怒ったりしますしねー。週7回授業受けてたらどこで宿題したらええねんって話ですよね。
ラーニングピラミッドという概念を知らないのでしょう。

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(引用:https://www.nucba.ac.jp/active-learning/entry-17091.html#

 

・面談に関して
保護者懇談、生徒懇談では、悪いところを指摘するだけであり、否定的な会話ばかりです。自分の得点、偏差値、平均点、判定のみに目を向けて、「このままだったらダメだ」と言うだけです。
「褒める」「認める」なんてロクに行いません。
特に関西で有名な中学受験の大手学習塾は、灘中の合格者数をKPIとしており、灘中を射程圏内にしている生徒とそうでない生徒で、態度が180°変わります。
(ぼくがその学習塾出身であり、生徒や保護者からの話で全く変わっていないと聞きます)

 

これでも成立しているのは「石の上にも3年」という言葉の強さと、日本が古来より精神論の国だからです。ぼくたちには、気合があれば竹ヤリでだって戦車を貫くことができる!と信じていたDNAがあります。
しかし、今はもう令和です。こんな子どもが多くいた昭和の方法では、押し潰されてしまう子どもも多くいます。
嫌なことに耐えることは美徳でもなんでもありません。今の言葉でいうと「パワハラ」以外の何物でもないでしょう。
精神論による勉強の強要が引き起こす子どもの反応は想像がつきません。
失敗したときの自己肯定感が下がるとか、学歴コンプレックスになるとか、そんな次元にない反応が現れることもあります。
過去に勤めていた学習塾では、左手が動かなくなるという反応が現れた生徒がいました。また、ご飯を食べるとすべてもどしてしまうという反応が出た生徒もいました。
中学受験は6年生という遊びたい気持ちの強い中で、学校の友達と遊ぶことなく全ての熱量を勉強に打ち込む、強い精神力がないと乗り越えられない営みです。
ですので、中学受験は子ども一人だけの受験ではない、親と子どもで乗り越える受験だと言われています。

 

「中学受験ってそんな過激なことなのかよー」と思われるかもしれません。
これはあくまで、精神論スタイルの大手学習塾のみのお話です。
科学が進んだ今、効率的に学習を進め、週2回の通塾だけでも超難関私立中学と言われている学校に合格することだって可能です。
現にぼくは小5に週1回の通塾、小6は週2回の通塾で合格という笑顔を作ってきました。
週1、週2の通塾だと、スイミングスクールやピアノを辞めなくてもいいというメリットがあります。これは大きいです。
そもそも、音楽(感性)やスイミング(フィジカル)を含めての個人ですので、国語算数理科社会よりも感性や丈夫な体の方が、元気よく成長していくのには必要です。
つるかめ算の解き方を知っていても、数学が始まると忘れます。幼少期に磨かれた感性は一生使うことになります。

 

大手学習塾が週5、6、7で授業を行っている中、週2回でうまくいくことができているのは、自習に重きを置いているからです。
もう一度ラーニングピラミッドを見てみましょう。

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下から2番目の定着率75%の「自ら体験する」を英語にすると「Practice Doing」。つまり「自分で解く」、自習になります。
大学受験に挑む現役生で多い学習方法に、英語・数学だけどこか塾・予備校で受講し、残りの教科を自分でやるというものが挙げられます。
これを中学受験でも転用しています。
あくまで授業はサイドメニューであり、メインは自習ですということを徹底しています。
この学習方法のいいところは、自習の習慣を身につけると大学受験まで通用するということです。ですので、授業では基本的な問題の解説のみ行い、残りは自分で乗り越えるよう宿題としています。

 

「基礎しかやらないのだったら応用問題が対応できないじゃないか」
そうです。学んだ基礎を応用問題で活用できるかは個人のセンス、いわゆる自頭という部分に依存します。
ですので、質問対応に力を入れています。
わからなかった問題は全て質問しなさい」と強く伝えています。
つまり


①基礎を学ぶ

②自分で解いてみる

③わからなかったら質問して解決する

④自分でもう一度解いてみる

 

という流れです。これは大学受験に向けての学習方法と同じです。
また、応用問題は6年生から解き始めるので十分間に合います。
小5の間に基礎を反復して、基本的な解法を暗記する。小6からは過去問演習を行い応用力を養う。
大学受験で例えると、小5の間にチャート式の1A、2B、3を完成させて、小6で過去問演習を繰り返すというイメージです。

 

さらに、高校生や浪人生の背中を見せるということも行っています。
同じ環境で自習をする。少し上の先輩の集中して取り組む姿を見ることで、勉強する姿勢を学ぶ。真似することになります。
センター試験前の高校生の熱量は鬼気迫るものがあります。数年後にあんなに頑張るのだということを知ることは価値があるのではないでしょうか?

 

大手学習塾からすると「遅い」と言われる小5からの受験勉強でも、合格できるのは大学受験に向けての学習方法を中学受験でも活用しているだけです。
Education Salon OSAKAにとって精神論はあくまでカードの1枚であり、脳科学や教育工学を利用してサービスを作っています。
大手学習塾でうまく成果の上げられなかった方、一度体験してみてはいかがでしょうか。

 

 

いかがでしたか?
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